
『今夜あなたに逢いに行きます』 2013, June, 10
現在、玄関を入ってすぐに展示をしているこちらの絵。
2013年6月に描かれた作品です。
翼の生えた人魚の女性。
海の中なのか、空の上なのか。馬に乗って走っていく?
それとも、どこにでも行ける、ということかもしれません。
* * *
めぐみさんの絵は、サインと共に日付が入れられているものも多いです。
病気を発症してから2015年に亡くなるまで、多くの絵を残したことが分かります。
絵を描きはじめた初期と、めぐみさんの代表格ともいえる時期の絵、そして晩年の絵。変遷が見えます。
こちらの絵は、晩年の作品。
この頃は幻想的なモチーフが多く見られます。
私は生前、めぐみさんにお会いする事はなかったので、周囲の方から聞く断片的なお話と、絵から感じる印象での話になってしまうのですが。
めぐみさんの絵には、優しさや暖かさがある中に、寂しさや切なさが見えるような気がします。それでも、怒りや嫉みのようなものはなく、あくまで前向きであろうとする姿勢が反映されているように思います。その機微が魅力の一部になっているのではないかな、と思います。
日付などにも注目いただけると、より楽しめるかもしれません。
タイトルは、絵の裏に書かれていることが多いです。みなさんにもお伝えできるように準備を進めていきます。
滞在中、何度でもぜひ、見てみてくださいね。